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花屋さんのアレンジメント

花屋さんのアレンジメントの画像

「花屋さんで働きたいから、フラワーデザインを習おう」と思う方も多いでしょう。

もちろん、花屋さんとして作るアレンジメントでも、「ラウンド」「オーバル」「トライアングル」「ホリゾンタル」といったフラワーデザインの基本形は重要です。
ですので、基本のデザインに関する知識をつけるためにフラワーデザインを習うのは良いことです。

ただ、「花屋さん」では、「お客さまの予算で」「お客さまの用途に見合って」「贈り相手に喜んでいただける花」を「お待ちいただいている時間内で手早く作る」ことが重要になります。

マナーや花もちを考慮し、さらに贈り相手の好みに合った花色や花種を選択し、移動・運搬しても崩れないことに重点を置いて作る形を決め、目の前でお待ちいただいている間に手早く作り、荷崩れないように梱包します。

作成するデザインを決めるところで「フラワーデザインの型」は関係しますが、これらの選択をしていくための考え方や、選択をするために必要な花の性質やマナー、荷崩れない梱包などは、通常「フラワーデザイン教室」では習いません。

また、花屋さんの業務は、<花屋さんのお仕事の裏側> でも述べたように、花のお手入れや企画などにかかる時間の比率のほうが大きくなります。

そのため、フラワーデザインを習うことは、「花屋さんの仕事」に直結はしません。

では、こうした「花屋さんのアレンジ作りの技」はどうやって学んだらよいのでしょうか?

個人的には、「百聞は一見にしかず」。「実際に花屋さんでアルバイトをする」ことが最も早い上達方法だと思います。
ただし、花屋さんに入れば先輩が手とり足とり教えてくれるかといえば、そうではないことのほうが多いでしょう。
「先輩の技を自分で盗む」「どうなっているのか自分で分析する」「花の知識は自分で学ぶ」という意識が重要になってきます。

仕事の前に勉強をしておきたいのであれば、デザインスクールよりは「花の仕事のための専門学校」を検討してみましょう。
ただ、その学校で実際にこうした「実務」に備えた内容をやってくれるかどうかは、自分でしっかりと確かめましょう。



   日比谷花壇