お見舞いのお花の基本マナー
花は、お見舞いにの定番の贈り物ですが
「体調が悪い方を見舞う」お見舞いの贈り物には「不吉」とされる言い伝えやいわれが多く残っており、ご年配の方は、まだまだ気にする方が多いです。
見舞う相手が若い方であっても、その「ご両親や祖父母」に不快な思いをさせぬよう、気をつけましょう。
また、産後間もなく産院に伺う場合も「出産祝い」もお見舞いとして考えましょう。
お見舞いで「不吉」とされるのは以下の花です。
●鉢植え
「根がある」→「根付く」→「退院できない」と捉えられ、不吉とされます。
●白やブルーを基調とした花
「葬儀・お供えの花色」ですので、これは絶対にNG!「不幸を待っている」と伝えてしまうことになります。
●菊(輪菊)の入ったもの
やはり「葬儀・お供えに使う花」ですのでNGです。
菊は日本の国花で、お祝いの席でも使う花ではありますが、「お見舞い」というデリケートなシーンでは避けましょう。
ご本人やご家族が「あなたが不幸を待っている」と捉えてしまう可能性があります。
●赤い花
特にケガや手術をした方には「血の色」は避けて。ほか、ビビッドなショッキングカラーも避けてください。
見舞う相手は体調がよくありません。そういう時にビビッドカラーは精神的に良い影響を及ぼさないためです。
必然的に、お見舞いの花の色あいは『柔らかな暖色系』になります。
●下向きの花
「下向き」の花は、かつては「頭が落ちている」と言われ→「首が落ちる」と捉えられていました。
そうでなくとも、「首を垂れて」咲く花に「元気のなさ」を感じる人は多いです。
日本のユリや、水仙など、うつむいて咲く花は避けたほうが賢明です。
●散りやすい、またはひと息に散る花
病室に飾っていてバサッと散る花は、本人やご家族が「命が散る」ことを連想してしまうため避けて。
命に関わるほどのことでなくても、入院している本人やご家族に「散った花の掃除をさせる」ことは避けたほうが良いでしょう。
同じく「手間を掛けさせない」という点で、花束よりもアレンジメントが向いています。
●香りの強い花
香りが強烈過ぎる花は、ほんとうに気分が悪くなる方が多いので避けたほうが良いです。
×オリエンタルリリー、チューベローズ、くちなし、水仙など
ただし、個室入院でご本人が好きな花であれば、特別に贈っても良いでしょう。
これだけ限定されてしまうと「贈る花がない!」と思うかもしれません。
「お見舞いにこれが良い」花は、見た目に明るく元気が出、入院している方やご家族に手間をかけさせないもの・・・
◎明るく柔らかな暖色系の「小ぶりなアレンジメント」です。
ビビッドカラーではなく、もう少し柔らかなピンク・イエロー・オレンジ系を選択し花束ではなく「アレンジメント」。病室は狭いので「小さめ」にしたほうが親切です。
いろいろな花が入ったミックスのアレンジメントが良いでしょう。
特別、いかにもうつむいた花や香りが強烈な花が入っていなければOKです。
花だけでは菊類と分からない洋菊は、目くじらを立てて避けなくても大丈夫です。
自分で選ぶのが大変な場合は、「良い花屋さん」を見極め、きちんとマナーを理解している花屋さんに「お見舞い」用途だと言えば、これらのことを配慮したアレンジメントを作ってくれるでしょう。
(マナーを知らない花屋さんもありますので、お店の選択が重要です!)
(*参考:■花屋さんと花の選び方 2・良い花屋さんの選び方)
*最近は、生花の持ち込みができない病院もあるので、入院先に届けたい場合はまず病院に確認を取りましょう。
生花不可の場合はプリザーブドフラワーのアレンジメントにすると良いでしょう。